青春版の『牡丹亭』の北京大学での公演に続いて、11月29日から12月2日にかけて、上海昆劇団による昆曲の新作『一片桃花紅(咲き誇るモモの花)』『傷逝(去りし人を偲んで)』がまた北京大学の百年記念講堂で公演されることになった。
昆曲『一片桃花紅』は、『鐘無艶(美女鐘無艶の悲恋物語)』という映画をもとにしたもので、鐘無艶と斉宣王の悲しい物語である。
昆曲『傷逝』は実験的色彩を帯びた作品で、個性的でモダンな小劇場向けの風格のもので、魯迅の手になる悲恋物語を再現したもの。その主要な創作者の年齢はすべて30歳以下といわれている。
この公演に参加した俳優、スタッフたちの団長である、昆曲の演出芸術家の蔡正仁氏によると、今回の公演の最大な特色は、演出手法と表現の形式において濃厚な青春の雰囲気にあふれていること。
台湾在住著名作家、白先勇作品の青春版『牡丹亭』が二回も北京大学で公演されていらい、北京大学は、昆曲芸術を大学のキャンパスで演じる場となった。若い学生たちにより深く、より直接的に昆劇のすばらしさを知ってもらうために、主催側の北京大学文化産業研究所は、11月中旬に「昆曲の大家と北京大学の学生との交流サロン」というイベントを催すことになっている。
「チャイナネット」2006年11月16日