外交部の戴秉国副部長は21日午後、中日友好協会の招待で同日北京に到着した、初の日本人高校生訪中団144人と面会した。戴副部長は、あいさつで次のように述べた。
中日間には近代において非友好的な歴史があり、中日両国の人民に多大な苦難がもたらされた。だが、2千年近くの交流史の大部分では、友好的な交流が行われていた。中日両国は隣国であり、間を隔てるものは一筋の水だけだ。両国は共に漢字を使用する国であり、会話は聞き取れないものの、文字を用いて交流できる。歴史上、日本は遣隋使や遣唐使を何度も派遣して、中国から学んだ。近現代では、中国も日本から多くのことを学んだ。文化面では、例えば「幹部」「経済」「政治」などの単語は日本から来たものだ。われわれは歴史を鑑(かがみ)として未来に向かうべきだ。両国が互いに補完し、強みを加えれば、双方に利益がもたらされるだろう。
両国の青年は国家の未来であり、両国の友好協力の未来でもある。日本の生徒たちが中国各地で、多く歩き、多くを見、多くの中国料理を味わい、広く友人たちとつきあい、中国の状況に対する理解を深め、帰国後に中国社会の発展を親友たちに紹介することを希望する。みなさんが一生、中日友好事業に尽力し、両国関係の発展に尽力することを願っている。
戴副部長は最後に、日本人高校生の中国での生活が楽しいものになることを祈り、生徒1人1人と別れの握手をした。今回の訪中団は千葉県、茨城県、三重県の高校生で、北京、西安、成都、上海などを訪問し、中国の一般家庭にホームステイする。
「人民網日本語版」2006年11月23日