科学技術部は3日、「第11次五カ年計画（2006年～2010年）期間の国際科学技術合作実施綱要」を発表し、同期間における国際科学技術協力の重点分野を明確にした。

「綱要」では、同期間における国際科学技術協力の重点分野を大きく4つに分け、具体的な技術を数十項目選び出している。4つの分野とは（１）エネルギー、水資源、環境保護、（２）農業、生物、医薬、（３）情報、新材料、先進的な製造技術、（４）基礎科学と先端技術。

中国は今後、「中国医薬国際協力研究計画」と「新エネルギー国際協力計画」の実施を足がかりに、国内の科学者と科学研究機関が先頭に立って、国際的・地域的で大規模な科学計画と科学プロジェクトを組織することを奨励し、最大限に中国の役割を発揮し、世界最新の研究成果を共有していく。また、中国の科学者が国際的・地域的で重要な科学技術計画や活動に参加することを支持し、中国の科学者と科学技術管理人員が重要な国際組織で高い役職に就くことを奨励する。このほか、重要な国際学術会議や研究討論会を中国で開催することを奨励し、優位な環境を作り出し、重要な国際学術組織の本部あるいは支部を中国に設立することを目指す。

綱要はまた、企業と研究開発機関の世界進出を支持するとしている。中国は第11次五カ年計画期間中、国際的な科学技術における協力を通じて、実力を備えた中国の企業と研究機関が海外に進出し、独資・合弁・合作などの形式で研究開発機関や国際産業戦略連盟を設立することを奨励するほか、国際的な科学技術資源を利用し、発展の可能性を広げていく。

「人民網日本語版」2006年12月4日