上海のショッピングビル「外灘18号」は7日、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の「2006年アジア太平洋文化遺産保護賞」を受賞した。同賞はアジア11カ国と地域の36カ所の応募から選ばれたもので、中国大陸部では本年度唯一の受賞となった。昨年の受賞は北京故宮博物院の修復プロジェクトだった。
1923年に建築された外灘18号大楼(ビル)は、かつてスタンダードチャータード銀行のアジア総本部だったが、1955年以降いくつかの国営企業の事務所となった。老朽化が進んでおり、2002年に保護・補修プロジェクトが行われた。
ユネスコは、同プロジェクトについて次のように述べた。
同プロジェクトはしっかりした技術と最高の建築基準を採用し、中国初の外資系銀行ビルを商業高層ビルへと改築した。また技術面における世界の専門家と現地の専門家や職人が協力することで、最先端の修復技術と中国の伝統建築の融合に成功した。同プロジェクトは上海の現代の容貌を表現するのと同時に、歴史的な建築物の保護のために技術面で新しい規範と基準を打ち立てた。
「人民網日本語版」2006年12月8日