中日韓三国の経済相会議が12月9日、フィリピンのセブ島で開催された。同会議で議長を務めた中国の薄煕来・商務相、日本の甘利明経済産業相、韓国の金中根通商交渉調整官は、経済・貿易協力関係をさらに強化するため、突っ込んだ意見交換を行なった。
3者の同意内容は次の通り。
(1)中日韓3国投資協議交渉を早急にスタートさせる。
(2)物流・流通、省エネルギー環境保護、中小企業間の協力関係を強める。
(3)黄海周辺地域の協力内容を充実させる。
(4)3国が開催するフォーラムや展示会に積極的に参加する。
(5)中日韓自由貿易区の検討を引き続き進める。
薄商務相は中日韓の経済貿易協力関係強化にあたり、以下5項目の提案を出した。
(1)物流・流通分野での協力関係を強化する。
(2)3国の省エネルギー・環境保護における協力を強化し、第2回中日省エネ・環境保護フォーラム開催を成功させ、第1回石炭博覧会に日韓両国に参加を要請する。
(3)黄海周辺地域の協力構造と内容をさらに充実させる。
(4)3国が開催するフォーラムや展示会に積極的に参加する。
(5)情報交流を強化する。構造を整えて中小企業間の協力を拡大する。
甘経済産業相と金調整官は、3国間経済貿易協力の成果および意義について前向きに評価し、中国側から出された5項目の提案に賛同の意を示した。薄商務相は、中国側は中日韓三国投資協議に積極的な態度で臨み、バランスの取れた実務的な合意によって、相互の投資協力レベルアップが実現すると確信しているとし、中日韓自由貿易区の検討について、中国側は開放的な態度で臨むと語った。
中日韓経済閣僚会議は2002年にスタート。これまでに4回の会議が実施され、三国の経済・貿易協力関係の強化と各国が関心を持つ問題についての意見交換が主に行なわれた。
「人民網日本語版」2006年12月11日