上海宝鋼集団公司(宝鋼)はこのほど、現時点で世界最高の強度を誇るラインパイプ「X120」の生産に成功した。同製品の生産に成功したメーカーとしては、宝鋼が世界で4社目。
ここ数年来の天然ガス使用量の増加にともない、ガス輸送パイプラインの発展ペースが石油などの液体の輸送パイプラインの発展ペースを上回った。天然ガス田は砂漠地帯や極地の凍土地帯、海洋などの遠隔地に数多く分布することから、ラインパイプには高い信頼性や経済性が求められるようになった。ラインパイプの強度が高まるにつれ、ガスの安全輸送に影響しない範囲内で厚みや直径が縮小され、長距離パイプラインの鋼鉄使用量が大幅に減少したほか、施工費用、溶接材料などの総合的コストも減少した。こうして過去20~30年間、ラインパイプはより高い強度を目指して絶えず発展し、現時点ではX120が世界最高クラスとなっている。
「人民網日本語版」2006年12月13日