国務院新聞弁公室は12日、「中国高齢者事業の発展」白書を発表した。白書の起案作業に参加した全国老齢工作委員会弁公室（高齢者政策担当）の李本公・常務副主任はインタビューに応え、次のように述べた。

――人口の高齢化は社会発展において正常で必然的な流れだが、私たちは人口の高齢化をどの様に認識すべきか?

人口の高齢化によって、年金保障の負担が日増しに重くなり、基本医療保険基金の支出が急速に増加し、高齢化社会のためのサービス需要が急速に拡大する。関連対策を制定する際には、このような基本的な国情を十分に考慮しなければならない。

中国は現在、人口高齢化に対応するための戦略準備期間、「人口構成の黄金期」を迎えている。これは高齢化へと転換する過程において一定期間、子供の人口比率が減少し、高齢者の人口比率が増加し、扶養負担が子供中心であったものが高齢者中心へと移行する時期を指す。この時期の前後には扶養負担の最も少ない時期が形成され、「人口構成の黄金期」と呼ばれている。

1990年から2032年までは中国の人口構成が最も理想的な「黄金期」となると推定される。

――2006年から2032年までの25年間で、人口の高齢化問題に向けて何をすべきか?

25年の準備期間というのは、25年後に高齢化問題が深刻になり始めるということではない。現在、高齢者の介護、医療、日常の世話などの圧力がすでに現れてきている。2030年以降は高齢化の状態がさらに深刻になり、高齢化問題解決の圧力がさらに大きくなる。現在の有利な時期に対応準備をしっかりとらなければ、その時になってからでは間に合わない。

「人民網日本語版」2006年12月13日