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王光亜国連大使、安保理改革に3つの意見を発表

中国の王光亜・国連大使は第61回国連総会で11日、安全保障理事会の活動と改革に関する議論において、安保理改革について3つの意見を発表し、次のように強調した。

(1)中国は安保理が必要で合理的な改革を行い、世界規模の脅威と試練への対処能力を増強することを一貫して支持している。安保理改革は多方面にわたり、構成の拡大、活動方法の改善を含むと共に、その権威を確保し、効率を高めるものでなければならない。

(2)安保理改革においては各国の利益と関心を共に配慮し、発展途上国、特にアフリカ諸国の関心にさらに重点を置かなければならない。少数の大国の関心を解決するだけで、中小国の声を顧みない改革案では、各国の同意を得ることは難しいし、間違いなく中国の支持を得ることもない。

(3)安保理改革は幅広い協議を基礎として着実に進めるべきで、先を焦りすぎてはならない。中国は、経験を総括し、引き続き既存の改革案を基に新たな構想を求め、努力して溝を埋め、最も広範な共通認識の凝集を期すよう、各国を激励する。これは、安保理改革が最終的に成功するための、唯一の正しい道でもある。中国は安保理改革作業部会による活動の継続を支持する。

国連の他の改革が進展を得た今日、安保理改革のより速い推進を期待する気持ちも理解できる。だがこうした目標を実現するには、進展を促す自信と情熱だけでなく、各国に等しく配慮する、柔軟で実務的な姿勢がより必要となる。さもなくば、各国の溝を埋める具体案は見出し難い。安保理改革はすでに新たな段階に入った。各国は各自の立場による制約を乗り越え、全世界的な視野、開かれた思考、そして建設的な姿勢によって、改革の突破口を改めて考えなければならない。解決案の大体の要素を先に模索し、一定の共通認識に至ってから、細部を詰めることもできる。各国が共に、望ましい政治的意欲、妥協を模索する協力精神、地に足のついた着実な作業姿勢を持ちさえすれば、安保理改革は最終的に「ソフト・ランディング」を果たし、誰もが満足できる案を見出すことができるものと信じている。中国は引き続きこのために、各国と共に努力していきたい。

「人民網日本語版」2006年12月14日

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