先般、国務院新聞弁公室が行ったブリーフィングで、博鰲アジアフォーラムの竜永図秘書長は2007博鰲アジアフォーラムの準備作業の進展について説明し、記者の質問に答えた。それによると、今年の博鰲アジアフォーラムには次ぎのいくつかの注目すべきスポットがあると見られる。
まず、持続可能な発展をめぐって討論すること。アジアの経済及びアジアの企業は急速な発展を遂げているが、どのようにその持続可能な発展を達成するか。これはアジア諸国が直面している課題となっている。エネルギーの安定な供給はアジアの経済及び企業の持続可能な発展と緊密に関わるものであるので、今年の博鰲アジアフォーラムには、エネルギーのセキュリティーなど持続可能な発展に関する課題を討議することになった。
二、「グリーンスケジュール」、すなわち環境保全に関する討論。地球温暖化などの環境問題はすでに世界諸国の注目の的(まと)となっているので、中国で開催される博鰲アジアフォーラムで環境問題を討論すると、さらに関心を集めることが可能となる、と見られている。
三、企業の社会的責任(CSR)に関する討論。ある企業が持続可能な発展を実現することができるかどうかは、エネルギーの開発、環境保全及び雇用などの面で果たす役割ばかりか、その企業が負うべき社会的責任を負うかどうかにも関わっている。したがって、企業の社会的責任の討論も適切な選択となる。
四、イノベーション。今回の博鰲アジアフォーラムは特に企業の発展を強調している。企業の発展にとって、イノベーションがきわめて重要な役割を果たしているので、イノベーションも重要なテーマの一つとなっている。今回のフォーラムでは青年企業家の円卓会議を開かれ、アジア及び大手多国籍企業の優れた青年企業家を招致し、企業のイノベーションなどについて互いに交流することになった。
最後に、アジアの価値観及びアジア企業のコアの競争力についても討論することになっている。アジアの価値観は、伝統の尊重、積極的な進取などの企業のコンセプト、人間関係の重視、技術及びデザインの重視など特色のある価値観が含まれるものとなるので、アジア企業の発展に影響を及ぼし、アジアのユニークな国際的競争力の形成を促すことが可能となる、と見られている。
「チャイナネット」2007年4月20日