中国輸出入銀行のASEAN諸国向け貸付額が同銀行創立以来、すでに累計500億ドル以上に達している。これは、中国輸出入銀行の李若谷行長(頭取)が10月31日、広西チワン族自治区の区都南寧市で明らかにしたものである。
李若谷行長によると、現在までのところ、中国輸出入銀行の貸付はインドネシアの発電所、ベトナムの熱間圧延鋼板工場の35万トンクラスから50万トンクラスへの拡充、ベトナム製糖工場の設備、ベトナムの造船所、タイの家庭用繊維製品工場などのプロジェクトの建設で大きな役割を果たした。このほか、中国輸出入銀行はまたシンガポールの30余りのプロジェクトにも融資を提供した。
ここ数年、中国政府の奨励とサポートのもとで、いくつかの比較優位のある中国企業が海外に進出し、国外でさまざまな形の投資を展開している。中国輸出入銀行の資金面のサポートおよびその他の金融サービスの供与が、中国企業のASEAN諸国との多くの分野での幅広い経済・貿易協力の展開、ASEAN諸国の経済の発展を促す上で大きな役割を果たしている。これと同時、中国輸出入銀行は10いくつかのASEAN諸国の銀行と業務代理関係を結ぶなどして、国外の金融機関と協力関係を強化し、企業に高効率で良質なサービスを提供している。
中国輸出入銀行は1994年に設立された、中国企業の国際経済協力をサポートする政策性銀行であり、主に対外貿易、海外投資、対外プロジェクト請負、政府対外援助および外国政府貸付金の再貸与などを主要業務としている。
現在、中国輸出入銀行ではすでに輸出入貸付、海外投資貸付、中国政府発展援助貸付、外国政府貸付の再貸与などの業務体系が形成されており、中国の機械・電子設備とハイテク製品の輸出、対外プロジェクト請負およびさまざまな海外投資プロジェクトの融資の主要なルーとなっている。なお、中国輸出入銀行の資産総額はすでに3500億元を上回っている。
「チャイナネット」2006年11月2日