中国海洋石油グループ筋によると、先般、上海液化天然ガス有限責任会社とマレーシア天然ガス第三会社は「天然ガスの購入と販売についての取り決め」に調印した。これにより、中国海洋石油グループは中国におけるマレーシア石油会社にとって最初の液化天然ガスの買手となった。
この取り決めの期限は25年であり、マレーシアは2009年から上海に液化天然ガスを輸送し、最初には年間110万トンで、2012年以降、年間輸送量は300万トンに達することになっている。これは中国とマレーシアの間の最大の経済・貿易の取り決めとなり、これによって、上海の液化天然ガスプロジェクトの実施が正式にスタートする。
上海液化天然ガス有限責任会社が上海市に供給する液化天然ガスはマレーシア液化天然ガス会社が生産したものであり、同社はマレーシア国家石油会社の全額出資の支社であり、年間生産量は約2300万トンで、買手は主に日本、韓国の会社である。
上海液化天然ガスを受け入れる施設は上海国際水上輸送のセンターである洋山深水港の中西門堂島にあり、第Ⅰ期工事の建設規模は年間300万トンの処理が可能であり、2009年に完工し、操業を始める。
中国海洋石油グループ筋によると、今回の取り決めは中国とマレーシアの経済・貿易関係の強化を示すものであり、両国のエネルギー分野における協力の始まりとも見られた。
「チャイナネット」 2006年11月6日