華南植物園関係者の話によると、広州市の象徴的な建築物として総投資額1億元の華南植物園展覧温室を建設する計画は、その設計プランがすでに決定されたとのことである。最終的に、フランスの会社の「木綿花弁」プランが採用されている。
この植物専用に建造される「家」は、設計建築面積7600㎡、主体部分はアマゾン川水系探検を模しており、そこに3000余種類の植物が配置され、熱帯雨林の多様な地質、神秘的な原始生態の景観が作り出される。全工程工事は来年末までに完成の予定である。華南植物園の任海副主任は、「広州は熱帯と亜熱帯の中間に位置していますので、多種類の熱帯植物が開花せず、実を結ぶことができません。したがって、寒冷な冬季に植物を暖かい家の中で過ごさせる必要があり、炎天下では太陽光線を遮断して温度を下げてやる必要があるのです」と説明してくれた。
知るとことによると、華南植物園温室設計プランの入札公募には、内外の20余事業所が入札に応じ、評議審査会の審査の結果、最終的にフランスの木綿花弁プランに確定したもので、該プランの造型コンセプトは広州の市の花である木綿にインスピレーションを得ている。実際の使用面積から計算すると、この温室はアジア最大となる。
華南植物園展覧温室設計案は、主体展覧温室と付属展覧温室3ヵ所で構成されている。温室の内部空間は本当の熱帯雨林として、多彩で神秘的な熱帯雨林植物と景観が展示される。温室の中には3000~4000種類の植物がその植物群落の性質に合わせて配置される。計5層の植物構成で、上の3層はすべて喬木、中間は灌木、最下層は草むらとなっている。人工的な地層変化に植物種を組合せ、さらに流水、滝、小橋が設計配置されている。知るところによると、この温室は旅行客を密林探検に招待することもできるそうである。
「チャイナネット」2004/10/08