輸入車ディーラーが10日明らかにしたところによると、輸入車を販売する時に必要な「輸入車割り当て許可証」の価値がふたたび上昇し、昨年2千元前後だったものが現在は最高8万元まで上がっているという。許可証価値のうなぎ登りの上昇は、一部の輸入車の価格上昇を招いている。「京華時報」が伝えた。
天津港にある輸入ディーラーによると、今年初め、元来は昨年末に廃止された許可証の有効期限が半年間延長されたことと、許可証に代わる「自動輸入許可証」の発行が簡単だったことから、その頃の許可証価値は非常に落ち着いていた。しかしその後、ディーラーは「自動輸入許可証」には具体的な車種が明記されていることに気づいた。許可証にはこうした制限はない。また昨年末までに入港した輸入車を在庫として抱えるディーラーは、条件を満たしていないため「自動輸入許可証」を入手することができない。こうしたことから、枚数に限りのある「輸入車割り当て許可証」の争奪戦が始まった。
北京亜運村自動車市場・輸入車ホールのディーラーも「最近、許可証の価値が数千元から5万~8万元まで急激に上昇した」と話す。オンライン自動車市場のデータモニターが扱う約300車種の輸入車のうち、39車種が許可証価値上昇の影響を受けて値上がりしつつある。値上がり幅が最も大きいのは「トヨタ雷克薩斯(レクサス)LS430」で約4万元値上がりした。「宝馬(BMW)X5」「保時捷カ宴(ポルシェカイエ ン)SAAB」「トヨタ佳美(カムリ)」「トヨタ覇道(プラド)」なども約1万元値上がりした。その他の車種は数千元の値上がりとなっている。
しかしオンラインモニターの華雪・総監は「現在、輸入車価格は全体的に下降気味で、今回の価格上昇は一時的な現象に過ぎず、最長でも1カ月くらいしか続かないだろう。輸入車価格が全面的に上昇するということはあり得ない」と分析する。
「人民網日本語版」2005年3月11日