インド公式訪問中の温家宝国務院総理は11日、中国・インドビジネス協力大会に出席して講演した。
温総理は「私の今回の訪問は大きな意義のあった訪問だった。両国は中印両国包括的経済貿易協力5カ年計画に調印し、かつ両国の自由貿易協定(FTA)の実現可能性の研究を始めることを決めた。また、両国の貿易額を2008年までに200億ドル以上に、2010年までに300億ドルまで達することを決めた」と述べた。
この後、温総理は中国経済の状況を説明した後、中印経済貿易協力の拡大に向けて5つの提案を行った。
(1)貿易協力を積極的に拡大する。両国の原材料製品とと鉄鋼、エレクトロニクス、有機化学工業、機械設備など従来型製品の貿易を引き続き広げ、貿易分野の拡大に尽力する。
(2)ハイテク分野協力を強化する。インドは宇宙技術、情報技術、海洋技術などの分野が優れており、特にソフトウェア産業は世界をリードしている。中国は新素材技術、バイオテクノロジー、情報技術(IT)、特にコンピューター・ハードウェアと通信などの分野で著しく優れている。両国によるこうした分野やその他のハイテク分野での協力は非常に価値がある。
(3)相互投資協力を奨励する。
(4)プラント工事協力を展開する。インドは現在、道路、鉄道、橋梁、港湾、発電所などのインフラ建設発展に力を入れている。中国企業はこうした分野で著しく優れたものを持っており、海外での協力における豊富な経験を蓄積している。両国のこの分野での協力展開は潜在力が大きい。
(5)多国間の経済貿易協力を推進する。
「人民網日本語版」2005年4月12日