中国人民銀行(中央銀行)は、金融機関の預金準備率を1月15日から0.5ポイント引き上げることを決定した。
人民銀行は2006年から、各種貨幣政策を講じて流動性の抑え込みに努めており、これらが一定の効果を見せてきた。専門家は、「ここ数カ月で融資の成長がやや鈍っているものの、マクロ調整の効果については基礎部分が必ずしもしっかりしているとはいえない。国際収支の黒字が続いていることから、すでに過剰だった銀行システムの流動性がさらに増し、貸付拡大圧力は大きくなっている。現在の流動性の変化に対応するため、人民銀行は再度の預金準備率引き上げを決めた。マクロ調整の効果をしっかり固めようという意図だろう」と分析する。
人民銀行は、今後も穏健な貨幣政策を実行し、融資の合理的成長を促し、平穏な経済運営を保っていくとのコメントを発表している。
「人民網日本語版」2007年1月7日