今年の春節(旧正月)用品の商戦は、例年と少し趣が違う。フランスの赤ワイン、ベルギーのチョコレート、イタリアのパスタ、韓国の調味料など、世界各地の特産品が店先に並び、北京の消費者の選択肢が増えた形だ。「北京娯楽信報」が伝えた。
カルフールやロータスなどのスーパーに行ってみると、正月用品を選ぶ際に、多くの客は昔のように価格第一ではなく、品質を重要視していることに気がつく。輸入チョコレートも正月用品の有力商品となっている。ある客によると、輸入チョコレートは少し高いが、春節中に客を招待する際にいつもより高級なお菓子を用意すれば、自分の面子にもなるのだという。「舶来」チョコレートを買う客は、若者やホワイトカラーがほとんどだ。ある学生風の若者は「食べたことないから、試してみたくて」と理由を述べた。
輸入チョコレートのほかに、クッキー、ファルファーレ、タイのカレーソース、ノルウェーのサーモン、日本の「ハローキティー」のマシュマロなどの輸入食品も、春節商戦とともに人気上昇。スーパーの統計によると、輸入食品の需要は昨年より3割以上増え、売上も25%増加したという。業界筋は、春節の輸入商品ブームの背景として、第1に新しいもの、変わったもの、良いものを求める北京市民がさらに増えたこと、第2に、輸入商品価格の「大衆化」と「現地化」を挙げている。
「人民網日本語版」2007年1月31日