中国経済が4年連続2ケタの伸びを示しているため、成長の質、効率とスピードの関係をうまく処理することは、2007年の経済活動の重点の1つとなっている。
中国の経済総量は、いまや世界4位の座を占めるに至った。「第11次五カ年計画(2006~2010年)」期の経済発展の目標達成は、7.5%の年平均伸び率を維持するだけで可能であるが、省エネ・エネルギー消費削減・汚染物排出抑制指標を達成するには、経済成長パターンの転換、産業構造の最適化、自主的革新能力の向上の面でなお大きな努力を払う必要がある。
これまでの「より速く、より良く」という方針と違って、今回の中央経済会議では「より良く、より速く」の方針こそが、科学的発展観の全面的実施の本質に合致するものである。200年の経済活動の配置は、この4文字を中心に展開されることになる。
中央経済会議では、2007年の経済活動が直面する新しい状況、新しい特徴を踏まえ、2007年の経済目標・任務を達成、遂行し、大きな起伏を防ぐためには、安定かつ健全な政策実施、スピード、質、効率の調和、消費、投資、輸出の調和、人口、資源、環境の調和という3つの調和が必要不可欠であると強調された。
これまでと比較して、ただ「良く」と「速く」の字の位置の調整に過ぎないように見えるが、政府が経済活動の指導方針について、科学的発展観の具現をより重視していることがそこに現れている。「良く」が「速く」より優先されることは2007年の経済発展のキーポイントの1つとなるわけである。
「チャイナネット」2007年2月16日