「経済成長、雇用、物価、国際収支の均衡」に関する4つのマクロ調整指標の中で、国際収支の均衡を図ることは、2007年の経済活動の中で突出した位置に置かれている。中央経済会議では、国際収支の均衡の維持をマクロ経済の安定を図る上で重要な課題として位置づけられた。

税関総署のデータによると、1月～11月期の中国の累計貿易黒字は1570億ドルに達し、前年同期比660億ドル増となった。近年の貿易黒字の急拡大は、さまざまな貿易摩擦を引き起こし、中国の貿易政策、為替政策面のプレッシャーは倍増している。

巨額の貿易黒字は外貨準備高の急増をもたらし、中国の外貨準備高は現在、一兆ドルの大台を突破し、世界でトップとなった。中国人民銀行（中央銀行）は、当面、国際収支のアンバランス問題がさらに激化する傾向にあり、これはまた過度の投資と資産価格の膨張を刺激し、価格の安定の潜在的なプレッシャーとなり、金融面のマクロ調整が直面する最も大きな挑戦であると見ている。

経済配置では、国は互恵、ウィン・ウィンの開放戦略を堅持し、対外開放のレベルを引き上げることになっている。輸出と外資利用の合理的な伸びと同時に、輸入の拡大を図り、海外における投資、協力の拡大を積極的に展開する。輸出入商品構造の最適化を重点とし、貿易成長モデルの転換を加速させる。先進的な技術の導入、先進的な管理と海外の知力の導入を重点に、外資利用の質を高める。

「チャイナネット」2007年2月16日