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中国人を傷つける「色眼鏡」を外してください

ドイツ北部の小さな町・シッテンセンの中華レストラン「年余酒楼」で5日早朝に殺人事件が起き、7人が死亡するという惨事があった。事件はドイツ、さらに全欧州を震撼させた。「誰がこのような大事件を起こしたのか?」――。人口わずか数千人のシッテンセンに、たちまち数百人の報道陣が押しかけ、スクープを競った。このような大事件に、地元メディアが強い関心を寄せたこと自体は道理にかなっているのだが、理解に苦しむのは、一部メディアが殺人事件の主題からそれ、好き勝手に想像をめぐらせ、いわゆる「中国系マフィア」と事件との関係に大幅な紙面をさき、誇張して報じたことだ。(文:聶伝清・人民日報海外版主任編集者)

実際には、現地警察が現在も事件解決の筋道がついていないことを明らかにしているのだが、こうした「憶測的報道」はすでに大量に流れており、しかもその標的が一致していることで、現地の中国系住民は著しく傷つけられている。

他のエスニック・グループと同様に、欧州の中国系住民にも集団に害を及ぼす者がごく一部存在することは、否定する必要もない。欧州の中国系住民は決してこれを隠していないし、それどころか強く憎んでいる。ドイツの一部メディアが事件を「中国系マフィア」と結びつけ、公然と騒ぎ立てたことは、明らかに事実に沿わないばかりか、報道対象およびメディア自身に対して二重の無責任な行為といえる。

同様の例は他にもある。米国の一部メディアも、こうした雲をつかむような誇張的手法を取っている。ニューヨークで以前、「ネズミ肉事件」が発生した。ニューヨークのテレビ11局が、中国系の中華レストランで販売されていた鶏肉を「ネズミの肉」であると言い張ったのだが、その理由の1つは「ネズミの肉に似ている」ということだった。笑ってしまうのは、テレビ局は映像的手法まで用いて、その肉が本当に「ネズミの肉」であるかのように撮影し、同レストランがネズミの肉を鶏肉と偽っているかのように暗示したことだ。後に担当機関が、事実に基づいて中華レストランの潔白を証明したものの、こうした事実と異なる報道やミスリードは、報道を目にした米国人や他の民族集団に、中国系移民に対する偏見をもたらし、彼らの心に暗い影を残したのだった。

眼鏡自体は視力の矯正を助けるものだが、「色眼鏡」は周囲の物の色や形を変えてしまう。ドイツの一部メディアの手の込んだ誘導によって、現地の一部の人々は中国系企業の排斥にすら向かい、中国系住民の声望に深刻な影を落とす結果となった。中華レストランの売上は目に見えて落ち、中にはすっかりさびれた店もあり、大きな損害を被っている。もし、こうした無責任な言論が野放しにされるのなら、他の欧州諸国にまで波及する可能性が高いだろう。

「色眼鏡」をかけた人々に自分で眼鏡を外させるのは、たやすいことではない。こうした人々は、すでに腹の中まで中国と中国人に対する深刻な「傲慢と偏見」を持っているからだ。現在、ドイツの中国系団体はすでに行動を起こし、いわれなく悪意をもって騒ぎ立てたメディアに対し、弁明と公正を求めている。在外中国系住民の権利擁護活動は、物事を本来の姿に戻し、西側の一部の人々の惰性的思考を打破するのに役立つだろう。

「人民網日本語版」2007年2月16日  

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