中国科学院予測センターはこのほど、中国の物流業について、人材育成など基礎的な事業は全面的に推進されているものの、依然として人材不足にあるとの研究報告を発表した。
同報告「中国物流業の発展の回顧と2007年の展望」は、中国の物流教育と多くの物流企業・部門の実際のニーズの間には、依然として大きな隔たりがあることを指摘。物流分野で満足のいく人材を見つけることは、中国国内の物流企業だけでなく、中国で業務展開する国際物流企業にとっても困難だとしている。同センターの馮耕中研究員は「満足のいく人材には、中・高級物流管理者だけでなく、良い訓練を受けた技術者も含まれる」と語る。
同報告は、現在の中国の物流関係者の大多数は資質が低く、その多くの考え方や知識の変化が、現代物流業の発展の要求に追いついていけないことを明らかにしている。また、教育者の力量不足が、物流人材育成における最大の問題であると指摘。同報告によると「学院派」教師は往々にして実践的な研究が足りず、「実践派」教師も決まって巨視的・系統的な思考を欠き、イノベーション理論の発展に影響を及ぼしている。理論を実際に結びつけられる「文武両道」の教師の不足は、普遍的に見られる現象で、物流専門人材の育成の質に大きく影響している。
「人民網日本語版」2007年2月22日