2006年末、中国の外貨準備高は1兆ドルの大台を突破した。これについて、中国の中央銀行である中国人民銀行は、貨物貿易の黒字の急増がその主な要因となったというレポートを発表した。
レポートの中で、中国人民銀行は、「国内の準備高が投資を大きく上回り、国内製造業の生産力拡大が急速に進み、国際製造業が中国に次々に移転していること及びグローバル経済の好調が中国の輸出を後押ししていることなどが主な原因である」と分析している。
また、中国人民銀行は、「外国資本の直接投資を導入する面では引き続き大きな黒字を保っているものの、その格差は縮小されている。これは国内企業による対外直接投資の伸びが速く、外国資本の中国への直接投資が安定しているからである」とも指摘している。
「中国国際放送局 日本語部」より2007年2月25日