京滬鉄路客運専線公司準備チームの郎国平・副チーム長(全国人民代表大会代表)は11日のインタビューで次のように述べた。
人々の関心の的である北京―上海高速鉄道(京滬鉄路)は現在、国家発展改革委員会によるフィージビリティスタディの審査を待っている状態で、順調に進めば、審査・認可後3ヶ月以内に着工可能の見通しだ。
同鉄道には、北京南、天津西、新済南、新徐州、南京南、上海虹橋など21駅が設けられる。完成すれば、北京―上海間直行列車の所要時間がわずか5時間と、現在に比べ9時間も短縮される。
同鉄道では、自動乗車券販売が実施される。乗客は切符発売窓口で切符を購入する必要がなくなり、いつ乗車しても、席を確保することが可能となる。このことで、航空業界との競争が生まれると見られている。
同鉄道関連部門は各分野から専門家を招き、技術面での問題を解消した。セメントの技術問題については、建築設計院、建築研究総院、冶金研究総院の専門家を招いた。同鉄道の設計寿命目標は100年と設定されていることから、各分野すべてにおいて、厳しい技術条件が求められている。
列車に関しては、独シーメンス、仏アルルストーン、カナダのボンバルディア、日本の川崎重工業の4社がいずれも、国内企業と合弁工場を設立。先進技術を導入したことで、時速300キロメートル以上の走行が可能な列車の中国での独自生産が実現した。採用する列車のうち、10~15%は海外から輸入したもの、80%以上が「中国製」となる。
「人民網日本語版」2007年3月12日