中国で初めて独自の知的財産権を備えたターボファンエンジン搭載の新型国産コミューター機「ARJ21」は13日、中国一航瀋陽飛機工業(集団)公司で尾翼部分の引き渡しが完了した。これにより、中国航空工業の独自開発のシンボルともいえるARJ21機プロジェクトの全体プロセスが、また大きな一歩を踏み出したことになる。
中航商用飛機公司の劉乾酉副総経理(副社長)が13日瀋陽市で明らかにしたところによると、ARJ21機は今年から量産を開始する予定で、第一陣となる3機は2009年に引き渡しされ、運航を開始する見込み。現在、同機の受注数は71機に上っている。
ARJ21の製造機関の一つである中国航空工業第一集団公司瀋陽飛機工業(集団)公司は、全体の18%に当たる部分の製造を担当し、13日には、尾翼部分と操縦桿を正式に引き渡しした。これにより、同機の第一号モデル機は機首部分、機体前部、主翼、機体中間部、機体中間後部、尾翼部分などの大型部品が出そろい、最終的な組み立て段階に入った。
写真(左):ARJ21尾翼部分の除幕式。
写真(右):ARJ21の尾翼部分(一部)。
「人民網日本語版」2007年3月14日