中国船舶工業集団(中船集団)と宝鋼集団はこのほど北京で、江南長興造船基地における民用船舶製造プロジェクトの合弁契約に調印した。双方は計100億ドルを超える出資を行い、同基地の第1号・第2号生産ラインを建設する。出資比率は中船が65%、宝鋼が35%。
江南長興造船基地は長江が海に注ぎ込む湾内の上海長興島に位置し、2005年6月3日に正式に建設工事を開始した。現在国内で最大規模、最新の造船基地となる。民用船プロジェクトの第1・2号生産ラインはそれぞれ2つの大型ドックを建設し、年間造船能力は450万トンに達する見込み。現在、両生産ラインは全面的に建設が進められており、うち第1号の2つのドックは年内に、第2号の2つのドックは来年中にほぼ完成する予定。
中船集団と宝鋼集団は共に超大型の中央企業(中央政府の直属の国有企業)で、主要業務が密接に関連しあっている。専門家は、今回の「鉄鋼利用の大手」と「鉄鋼生産の大手」との強力な戦略提携により、上流産業と下流産業との連携作用が十分に発揮され、相互利益が実現すると指摘する。
「人民網日本語版」2007年3月21日