北京市食品安全弁公室の関係者は22日、今年の8月8日までに、「首都/五輪食品安全トレーサビリティシステム」の全面運用をスタートさせ、五輪開催後も首都の食品安全のモニタリングに応用していくことを明らかにした。10大類345種の五輪食品安全主体基準はすべて確定、五輪食品安全モニタリングシステムも運用が始まっている。「北京娯楽信報」が伝えた。
五輪食品安全トレーサビリティシステムが完成すると、五輪施設内で食事をする人の身分情報と消費される食材情報がリンク・精密化された管理が可能となる。食事客は、レストラン入店時にICカードをかざす。このカードによって、本人が選んだメニューや食材から、配送センター、生産加工メーカー、最終的には養殖加工の情報にいたるまでの追跡が可能となる。選手の食卓から食材生産地までのプロセスにおいて、どこで問題が発生しても、すみやかに調査追跡ができるシステムだ。
北京市はすでに、「五輪食品安全主体基準」を確定、貯蔵・運送・包装の基準、動物飼育用薬品規格が定められた。
このほか、同弁公室では、全市で共有する食品安全トレーサビリティデータセンターを設立、各種食品の安全トレーサビリティ情報に対する収集分類、検索、分析、評価、追跡、早期警報などを行なう。
「人民網日本語版」2007年3月23日