三峡ダムの水力発電プロジェクトを手がける中国長江三峡工程開発総公司がこのほど明らかにしたところによると、長江三峡ダムプロジェクトは長年にわたる作業を経て、建設工事の90%が完成し、土建工事が今年中には完工を迎える。
2006年末までに、三峡ダムプロジェクトへの累計投資は1313億元に達した。予測では、同プロジェクトへの総投資額は1800億元以内に収まると見られている。同公司によると、現在の工事スピードから見て、予定よりも1年早い2008年末にはプロジェクトが全面的に完工する見込みだ。
近代的かつ文明的な三峡ダムは、現在観光地になっており、1年あたりの観光客数はのべ100万人を突破した。同公司は三峡ダム地域を「近代的な水力発電基地、生態環境のモデル基地」と定めた。
2007年の増水期後には、ダム地区の住民の移住、土砂の堆積、ダムの運行などの状況に基づき、さらに水位の引き上げが行われる。このほか、今年末には世界最大規模のシップリフト(船昇降機)がダムに建設される予定で、中国とドイツの双方の専門家が設計に関する最終的な話し合いを行っている。
「人民網日本語版」2007年3月25日