【所得の安定した増加】
西部地区における都市・農村部住民の実益の向上は、持続的で安定した所得の伸びに端的に示されている。都市部住民の1人当たり可処分所得と農村部住民の1人当たり純収入は、過去5年連続で、年6%以上の伸びを示している。
所得の増加は、独自の有力産業や重点区域の発展を加速できるか否かにかかっている。西部地区の重点発展産業には、エネルギー・化学工業、良質な鉱物資源の採掘と加工、独自の農業製品の生産と加工、重要設備の製造、ハイテク産業、観光業などがある。例えば観光業では、シルクロード、シャングリラ、長江三峡、青蔵高原など民族情緒ある観光地の整備を進める。
【生産・生活環境の一層の改善】
都市部では道路交通・総合輸送網をほぼ構築し、道路・鉄道・民用航空・内陸河川輸送・水利・情報など重要なインフラの整備を継続する。
農村部では「水(人と家畜の飲料水の安全)、ガス(メタンガスの利用)、道(農村道路)、電気(無電気村への電気開通)」などの整備を新たな水準に引き上げる。これには▽車両道路を20万キロ延長▽アスファルト(セメント)道路を11万キロ建設▽鉄道網の総延長を3万5千キロに▽灌漑用水総量の伸びをゼロに抑える▽水力発電を1100万キロワット増加――などが含まれる。
国土面積に占める土壌浸食面積の割合を2%引き下げる。「三化(退化、砂漠化、アルカリ土壌化)」草原1.1億ヘクタールの管理を進める。国家生態保護・修復重点事業区の森林被覆率を2ポイント以上引き上げる。主要汚染物質の排出総量を10%前後減少させる。
「人民網日本語版」2007年4月2日