農業部新聞弁公室は7日、「バナナの病気『パナマ病』は食用バナナの安全性に全く影響を及ぼさない」と発表した。
海南省ではバナナの収穫の時期が訪れているが、同省のバナナ価格は3月20日以来大幅に下落している。買取業者も減少し、バナナ農家は深刻な被害を受けている。これは主に、3月13日以来、一部のメディアが「パナマ病はバナナのがん、バナナのSARS」などと報道し、多くの消費者がバナナに発がん性物質があると誤解したためだ。また、バナナは「毒の果物」などとする報道もあり、消費者の恐怖を招いた。
専門家は「パナマ病は植物の病気で、バナナの木だけに感染し、果実とは関係ない。また感染したバナナの木には実ができないため、実がなったバナナの木はパナマ病に感染していない」と解説した。
農業部の責任者は「パナマ病がバナナ産業に与えた影響に対応するため、農業部はすでに専門家グループを結成して主なバナナ生産地で実地調査を行い、パナマ病の分布状況を初歩的に把握するとともに、パナマ病の迅速な検査方法、抗性品種の育成、予防・治療技術などの研究を強め、パナマ病の予防・治療に対する科学的支援を行っている」と述べた。
「人民網日本語版」2007年4月8日