2006年末までの中国の1日平均の海水淡水化能力は約15万トンに達し、前年比倍増となった。これは、中国国家海洋局天津海水淡水化総合利用研究所の侯純揚副所長が明らかにしたものである。
中国の沿岸部における海水淡水化および総合利用規模は絶えず拡大している。昨年末、1日の淡水生産量が1万トンにのぼる海水淡水化プロジェクトが、天津浜海新区で完工して淡水の生産を始めた。このプロジェクトで採用されている海水淡水化設備の淡水生産能力は、国内で最大となっている。
2010年頃には、天津は中国の海水淡水化コア技術研究・開発センター、海水淡水化設備製造基地になると予測され、その時になれば、天津市の海水淡水化規模は1日50万トン、年間海水利用量は40億トンに達すると見られている。
そのほか、中国の浙江、江蘇、福建、広東、広西などの省・自治区も海水淡水化能力の向上に力を入れている。
国家発改委、国家海洋局、財政部が2005年に共同で発表した『海水利用プロジェクトに関する特定計画』では、2010年に、海水淡水化処理を経た海水の量は沿岸部地域給水量の16%~24%、2020年には37%になることが目指されている。
「チャイナネット」2007年4月20日