中国税関の24日の発表によると、今年3月の石炭輸入量は567万トンに上り、単月の新記録を更新した。また今年第1四半期(1~3月)には輸入が輸出を上回り、中国は石炭輸入国になった。人民日報系の北京紙「京華時報」が伝えた。
中国はこれまでずっと世界最大の石炭輸出国の一つであり、2003年には輸出量が7千万トンに達した。税関の同日付発表によると、3月は石炭輸入量が輸出量を196万トン上回り、1月に次いで輸入が輸出を上回る月になった。第1四半期全体では、輸入が輸出を189万トン上回った。主な輸入元はインドネシア、ベトナム、オーストラリアなど。
中国石炭工業協会の姜智敏副会長によると、こうした情勢は主に、世界の石炭価格を踏まえた企業の選択の結果だ。06年末現在、中国は石炭輸出に5%の関税を追徴するとともに、石炭の輸出税還付政策を撤廃した。一方、石炭輸入の関税は従来の5%から、2度の引き下げを経て現在は1%に下がった。
エネルギーの専門家・李朝林氏の説明によると、現在の輸入石炭価格の平均は国産石炭価格より50元ほど安く、これにより国内企業は輸入を強く希望するようになった。しかし中国の石炭資源の利用全体に占める輸入石炭の割合はまだ微々たるものだ。
「人民網日本語版」2007年4月25日