中国科学院がこのほど発表した報告書によると、今年の中国の貿易黒字の増加幅はやや下降する見込みである。
この報告書は、今年の中国の貿易黒字は約2540億ドルで、昨年同期に比べ42.8%伸び、この中、アメリカに対する貿易黒字は約1782億ドルになると見込んでいる。
ここ数年、中国の貿易黒字は急速に伸び、とりわけ、アメリカと欧州連合(EU)という二大貿易パートナーに対する貿易黒字は継続的に拡大し、中国の貿易環境を悪化させ、貿易摩擦を増やした。これについて、中国の温家宝総理は3月に開かれた全国人民代表大会の年度会議で政府活動報告を行った際、「今年も引き続き、輸出入構造の最適化を図り、対外貿易の成長方式を変え、貿易黒字の膨張によって引き起こされた矛盾を解消していく」と強調した。
去年、中国の貿易黒字は2005年より74%増えて、1774.7億ドルに上り、これまでの新記録を作った。
「中国国際放送局 日本語部」より 2007年5月5日