中国初の国家「バイオ産業発展5カ年計画」が発表された。ワクチンと診断試薬、革新薬品、現代的漢方薬、バイオ育種、バイオエネルギーなど9大分野でブレークスルーを遂げ、中国バイオ産業の全体的な優勢と局部的な強勢の迅速な形成を図る。
同計画はすでに国務院が認可し発表。第11次五カ年計画(2006~10年)中に、バイオ産業で次の4大目標の実現を図るとしている。
(1)バイオ産業の発展にプラスとなる政策、法規、技術革新、技術標準、バイオ安全保障、産業組織、産業サービスの各体系をほぼ構築する。
(2)自主開発能力を著しく高め、産業生産額(付加価値ベース)に占める研究開発費の割合を大幅に引き上げ、独自の知的財産権を持ち、年間売上10億元以上のバイオ技術製品を多く打ち出す。
(3)産業構造を最適化し、イノベーション力を持つ中小のバイオ企業を多数育成し、売上高100億元以上の大型バイオ企業を10社前後形成し、北京・天津・河北省、長江デルタ、珠江デルタでの総合的バイオ産業基地の建設を重点的に進め、生産額500億元以上のバイオ産業基地を8カ所形成する。
(4)産業規模を急速に増大させ、2010年にバイオ産業の生産額(付加価値ベース)を5000億元以上とし、輸出額も顕著に増加させる。
これを基礎に、2020年には生産額(付加価値ベース)2兆元を突破し、重要なバイオ技術で独自の知的財産権を掌握し、バイオ産業をハイテク分野の基幹産業、国民経済の主導産業とする。
「人民網日本語版」2007年5月10日