国家環境保護総局を主とし、外交部など13部門が共同策定した「中国『残留性有機汚染物質(POPs)に関するストックホルム条約』履行の実施計画」がこのほど国務院に認可された。各段階、各区域、各産業ごとに条約の履行を進め、相応の戦略と活動を講じる。
具体的目標は
▽殺虫剤類の残留性有機汚染物質の排除。2009年までにクロルデン、マイレックス、DDTの生産・使用・輸出入を基本的に停止する
▽2015年までにモデル省でPCBsを含む装置、すでに高い危険性が判明したPCBsを含む装置への環境無害化管理を完成させる
▽2008年までに重点産業のダイオキシンの新排出源に対し、最良の実行可能な技術的・環境実践的措置を講じる
▽2015年までにダイオキシンの排出増加傾向を基本的に抑制する
▽2010年までに残留性有機汚染物質・廃棄物への環境無害化管理体制と処理支援体制を整備する
▽2015年までにすでに特定されたPOPs廃棄物への環境無害化管理・処理をほぼ完成させる――。
この実施計画は、残留性有機汚染物質の削減のため、中国は2015年までに計340億元を投じる必要があるとしている。
「人民網日本語版」2007年5月15日