先般、農業部が「保護的耕作面積を全力をあげて発展させる意見」を公布し、これは中国の保護的耕作プロジェクトが新しい時代に入ったことを示している。
『意見』によると、「第11次5カ年計画」(2006-2010年)末期までに、中国は保護的耕作面積を北部の耕作に適宜した耕地面積の6%である6000万ムー(15ムーは1ヘクタール)以上に拡大させ、保護的耕作技術システムの完備及び農機具の質の確保を実現し、地域的生態環境、経済及び社会の効率の向上を目指している。
保護的耕作は新たなタイプの農地耕作方法で、耕すことなく種したり施肥したりする、雑草の発生をコントロールする、農産物の茎(くき)で地面を覆うなど4つの内容を含むものであり、機械で主な作業を行う現代耕作技術システムである。保護的耕作技術の普及は在来の耕作制度を変革するものとなり、中国農業の現代化を推し進めるものとなっている。2002年以来、保護的耕作は経済、生態環境及び社会効率などの面で著しい成果をあげている。
今後、中国は保護的耕作への資金投下の増加、保護的耕作の技術モードの完備、先進で実用的な農機具の開発の加速、保護的耕作への全面的なサービスの提供、保護的耕作の効果計測の強化などの面から、保護的耕作の保障システムを構築することになっている。
「チャイナネット」2007年5月23日