2007年の長江デルタ青書『2007年:長江デルタのイノベーション』が先般社会科学文献出版社によって出版された。青書によると、2007年に、長江デルタ地域は引き続き急速な発展をとげ、その経済成長率は13%に達すると見られている。
国際環境に目を向け、国際市場の商品価格の持続的な高騰、アメリカの不動産市場の鈍化などの要因の影響で、世界の主な経済地域の伸び率が低下し、世界の経済貿易の伸びも鈍化している。
国内の環境を見ると、中国政府は投資抑制、消費奨励、輸出削減、省エネ・環境保全の重視など一連のマクロ調整措置をいっそう強化し、調和の取れた社会を積極的に構築しつつある。これによって、2007年の中国経済の成長率は幾分低下すると見られている。数多くの国際機構は、07年の中国経済の成長率は06年の成長率を1ポイントから1.5ポイント下回ることとなろうと予測している。
こうした背景のもとで、07年の長江デルタ地域の経済の発展は次ぎの3つの特色を示している。1.経済の発展は内需と外需のバランスの取れた成長段階に入っている。2.産業構造がさらに調整され、経済成長のパターンが持続的に最適化しつつある。3.地域間のバランスの取れた発展が見られ、経済発展の潜在力は増強されている。
向こう数ヶ月間に、投資、消費及び輸出など3つのニーズの牽引役によって、07年の長江デルタは経済の持続的な成長をとげ、地域間のGDPは5兆元に達し、全国GDPの4分の1を占めると見られている。
「チャイナネット」2007年5月30日