中・米両国がこのほど共同で発表した「第2回中米戦略経済対話の状況についての共同声明」によると、中国は下半期にも、人民元リテール業務資格を持つ外資法人銀行が、中国銀行カード業務や技術基準を満たす人民元建て銀行カードを発行することを許可、中国資本銀行と同等の待遇が適用される見通しという。これにより、大陸部住民は年内にも「外資銀行カード」を手にする可能性が高くなった。外資銀行はこれまで、銀行カード業務への直接参入が認められていなかったため、中国資本銀行との資本提携によるクレジットカード業務の開拓に重点を置き、銀行カード業務へ間接的に参入することしかできなかった。
中国金融業の全面開放が昨年12月11日に実施される前夜に中国が公布した「中華人民共和国外資銀行管理条例」において、外資独資銀行、中・外合弁銀行を含む現地登録を済ませている外資銀行による銀行カード業務取扱いが事実上認められた。今回の中米戦略経済対話で認められた銀行カード業務の対外開放は、中国のWTO加盟時の承諾がさらに着実に実施されたものだと中国銀行監督管理委員会の関係者はコメントしている。
「人民網日本語版」2007年6月11日