中国政府は、さらなる経済的手段の導入により二酸化硫黄の排出を削減し、環境を保護し、酸性雨被害の緩和を図る方針を決定した。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
国家発展改革委員会と国家環境保護総局が11日に公布した「石炭火力発電所脱硫電力価格・脱硫装置運営管理弁法(試行」」は、脱硫装置設置済み発電所への脱硫値上げ措置の適用、脱硫装置運用率が基準以下の発電所への脱硫電力価格引き下げを定めている。脱硫装置の設置・検収・運営監視制度を明確化したほか、監督・処罰方法、脱硫装置の非正常な運営停止に対する脱硫電力価格の引き下げなども定めている。
中国の二酸化硫黄排出量は06年に2500万トン以上に達し、一部地域に深刻な酸性雨をもたらしている。その主要排出源は石炭火力発電所だ。
「人民網日本語版」2007年6月12日