先般、米「ワシントンポスト」紙の記事は「最新のレポートによると、向こう5年間に、中国のIT業・サービス業の営業額はイギリスのそれを上回る見込みである」と見なしている。
イギリスのIT産業についての論文やレポートによると、活発化したソフトウェアプロジェクトのトレーニングは中国の優位を生かしている。IT業のソフトウェアの請負・コンサルタント業務に従事するシノコード・インターナショナル社のCEOであるサリ・アオンスター氏はこのレポートの中で、「中国のIT業のコストはインドのそれよりも低くなっている。インドでは、ソフトウェアの開発コストは15-20%増となっている」ということを明らかにした。
また、イギリスのGDPの40%は「知識を中心とするサービス業」の生産額である。サービス業には金融業、IT業、サービス業が含まれ、このレポートは「教育や技術のトレーニングの面でイギリスはより多くの力を入れなければ、遅れになる可能性がある」としている。
中国には13億の人口があり、年間80万人が30余ヵ所の国レベルの職業トレーニング学校を卒業し、ソフトウェアのエンジニアとなっている。これに比べて、イギリスの人口は6000万人であり、2001年にIT関連の学位を獲得した大卒はわずか2.7万人である。2005年にその数は1.47万人に低下した。人口の要素を除いても、年間に中国で新規増加したソフトウェアエンジニアの数はイギリスのそれの2倍となった。
このレポートはマイクロソフト、イギリスコンピューター協会、ロンドン市立大学とイギリスのあるハイテク貿易会社が共同で打ち出したものである。
「チャイナネット」 2007年6月22日