中国人民銀行はこのほど、通貨政策委員会の第2四半期定例会議を開き、今後の通貨政策の方向性について協議した。今回の会議では、穏やかな通貨政策を継続しながら、適度な引き締めを行うことで、通貨政策の予見性、科学性、有効性を高めていくことを確認。その上で、人民元政策と外国為替政策の協調や銀行システムの流動性管理を強化するなど、さまざまな通貨政策手段で物価の安定を維持していく方針で一致した。
会議では、融資の適正な伸びを確保し、全体のバランスを維持していくことや、金融改革の推進、さまざまなレベルでの金融市場体系整備、金融機関の競争力向上などを指導していくことも確認。また、基準金利体系の構築で、価格調整機能を強化することの必要性についても合意した。さらに、主導的、制御可能かつ段階的という原則の下で、為替レートの管理のあるフロート制をさらに完備させ、市場の需要に基づく人民元相場を形成することで、人民元相場が合理的でバランスが取れた水準で安定するよう努めていくことも再確認した。
会議では現在の金融情勢が全体的に安定しているとの認識が示された。
「人民網日本語版」2007年7月4日