外交部の定例会見で3日、秦剛報道官が質問に答えた。
――ペットフード、薬品、歯磨き粉、魚など、中国からの一部の輸出品が国際社会の論争の的となるのはなぜか。
実際には、中国政府は自国からの輸出品の品質と安全を非常に重視している。製品の生産、流通、輸出入の各過程においても、立法、エンフォースメント、監督、管理の各面においても、われわれは非常に責任ある姿勢で臨み、かつ非常に真剣な努力を多く払い、輸出品の品質と安全を確保している。
一時期メディアを賑わせた中国製品の品質と安全の問題には、いくつかの背景がある。第1の背景は、誤解の存在であり、メディアが大げさに騒ぎ立てたために、パニック心理が生じた部分が大きい。第2の背景は、輸出入品に対する検査制度と政策が、中国と他国とでは異なることだ。第3の背景は、国内外には確かに少数だが不法な商人がいることだ。
報道に上った問題商品は、結局は極少数だ。それが中国からの輸出品のすべてを代表するのだろうか?極一部の人間の行為によって、極少数の商品に問題があったからといって、中国製品の品質と安全が完全に否定されるのだろうか?われわれは、食品や薬品を始めとする商品の安全と品質に対する海外の消費者の関心を、さすがに健康に関わるのだから、理解している。だがわれわれは、問題を客観的・理性的に報道し、認識することも、メディアを始め国際社会に望む。米国向け中国製品を例にとると、04~06年の合格率はいずれも99%以上だ。これは中国が米国から輸入する製品の合格率と大差なく、米国製品をやや上回ってすらいる。
われわれは国内外の消費者に、安全で信頼できる、高品質の製品を提供するため、食品の安全・品質面で他の国々と協力することを望んでいる。問題の拡大化と複雑化、とりわけ政治化は避けなければならない。われわれがたゆまぬ努力を堅持することによって、中国製品は必ず世界に1つの場を占め続け、「メイド・イン・チャイナ」が消費者に注意を促す代名詞ではなく、「良く、安く、安全」なものとなることを信じている。
「人民網日本語版」2007年7月4日