中国証券監督管理委員会(証監会)が公布した「中国の適格国内機関投資家(QDII)資格をもった機関の海外における証券投資の管理規定(試行版)」が5日、正式に発効した。新華社が伝えた。
QDII資格は申請条件が厳しく、現在条件を満たしている企業はファンド会社が約20社、証券会社が約10社に過ぎない。
QDII資格をもつ機関は、証監会と二国間監督管理協力了解覚書に調印した国・地域の証券取引市場で、株式、債権、預託証書(DR)、不動産投資信託証券、公募ファンド、ストラクチャード投資商品、金融派生商品(デリバティブ)などの投資商品を展開できる。
一部のファンド会社や証券会社は業務展開に強い意欲を示し、積極的な動きをみせるが、市場関係者は、今後しばらくはQDII業務が大きく発展する可能性は低いうえ、現在一部のファンド会社の商品はまだプラン設計の段階にあるとの見方を示す。別の市場関係者は「QDIIの投資商品は発展の余地が大きいが、しばらくは市場への実質的な影響は大きくない」と話す。
「人民網日本語版」2007年7月6日