国家質量監督検験検疫総局・進出口(輸出入)食品安全局の林偉副局長が10日明らかにしたところによると、中国は輸出食品への検疫ラベル添付を義務化し、流通経路の追跡(トレーサビリティ)や問題が生じた商品のリコールに備えている。今後は食品の安全性に関する違法行為があった企業を「ブラックリスト」に登録し、輸出禁止の措置を取る方針だ。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
林副局長によると、中国はこれまでずっと輸出食品の安全管理問題を非常に重視し、5段階の管理を実施してきた。具体的には(1)輸出食品の原料の栽培・養殖基地について、報告に基づく記録管理を実施(2)輸出食品メーカーに対して衛生登録制度を実施し、登録済み企業にのみ輸出食品の生産を許可(3)輸出食品の生産プロセス全体に対して、出入境検験検疫機関による監督管理を実施(4)輸出食品への規定の検疫ラベル添付を義務化し、流通経路追跡や問題商品のリコールに対応(5)輸出前に商品ごとの検疫検査を行い、合格した商品のみ輸出を許可――の5段階だ。
林副局長は「商品の生産、流通、輸出入の各段階についても、法律制定、法執行(エンフォースメント)、監督、管理の各方面についても、中国はしっかりと責任ある態度を取っている。生産から輸出までの全プロセスについて管理システムを構築している」と話す。
現在、中国産輸出食品の品質検査合格率は99%を超える。
「人民網日本語版」2007年7月11日