先般、アメリカの女性作家のボンジョルニさん(Sara Bongiorni)は「メード・イン・チャイナの商品なしの一年間」という新作を発表した。その中で、ボンジョルニさんは中国製の商品を使用しない一年間の体験を述べ、「このような生活は非常に耐えがたく、今後も中国製商品を拒否することはどうしてもできない」ことを認めている。
ボンジョルニさんはビジネス報道に従事する記者であり、アメリカのビジネス管理機構が統計した輸入データにも触れることができる立場がある。アメリカが毎年中国から大量の商品を輸入していることを知っているボンジョルニさんは最初、あまり注意していなかった。しかし、2004年のクリスマスには、ボンジョルニさんは受け取ったプレゼントのすべてが中国製だということに気づいた。家にある品物を見回すと、「中国製商品に囲まれている」ことを実感した。そのため、ボンジョルニさんは「一年間中国製品を使用しなければどうかな」と考えるに至った。
しかし、ボンジョルニさんの夫はこれに反対した。夫を納得させた後、ボンジョルニさんの家族は2005年1月1日から「メード・イン・チャイナなしの一年間」を始めることになった。この一年間、生活は急に窮屈になった。
中国製商品を買わなくなったことで、コーヒースポットが壊れた後、熱湯を代用してコーヒーを入れなければならず、まるで野外でのキャンプ生活みたいな感じであった。ミキサーが壊されても修理できない。なぜなら、刃物類はすべて中国製だからである。ボンジョルニさんの夫にとって、ほとんどの工具が中国製のものなので困りぬいていた。
ボンジョルニさんを困らせた今ひとつの問題は、子供のために衣類と玩具を買うことである。中国製でない商品を見つけるため、より多くの時間やエネルギーを費やすのはもちろん、どうしょうもなく高い値段で買わなければならなくなった。息子は「玩具が少なくなった」と文句ばかり言った。息子のために中国製でないスニーカーを買うため、ボンジョルニさんは頭を悩ませ、数週間をかけてイタリア製のテニススニーカーをやっと手にした。しかし、このスニーカーは68ドルもの高値。そのへんのショップで、15ドルの中国製のスニーカーはどこでも見つけることができる。
ボンジョルニさんによると、中国からの商品は、アメリカの日常消費財のほとんどのマーケットを占め、家電製品、日用品、玩具、衣類など、すべてが中国製である。以前、中国はただ安価の商品を製造すると見ていた人も大勢いたが、その実、より多くの中国製の高級品がアメリカ市場に進出し始めた。大量の中国製商品はアメリカの製造業の発展に悪影響をもたらすという懸念もあるが、「安価で良質な中国製商品はアメリカ人、特に中低レベルの収入層の人々に大きなメリットをもたらしている」とボンジョルニさんは語っている。
今後の生活について、ボンジョルニさんは「夫からの反対は事実によって裏付けられた。中国製商品から離れての生活は想像できないほど難儀なことである。今後もう一度試してみる勇気はない。アメリカは中国商品を拒否することができない。中国製商品がなければ、生活そのものを維持することができるかもしれないが、非常に窮屈で、その代価も高くつくことになろう」と語っている。
「チャイナネット」 2007年7月16日