中国検索エンジン最大手の「百度」のMP3は、多くの中国人に音楽を鑑賞する利便性を提供している。しかし、これはまた「百度」に訴訟が付きまとう原因ともなっている。
18日、北京で開幕したインターネット上の著作権保護に関する「2007国際著作権フォーラム」によると、浙江泛亜電子商取引有限会社は17日、「百度」を相手取って訴訟を起こし、原告が著作権を持つ1000余りの歌曲への検索およびディープリンクの権利侵害行為の即時停止と1億元の賠償を支払うことを「百度」側に求めている。これは新中国建国いらい、中国で賠償請求額が最も大きな知的所有権をめぐる訴訟であり、北京市高級人民法院は訴訟を受理している。
「ネットユーザーは百度を通じて音楽を検索することができるが、われわれは、無料で聴くことができるにしても、われわれのウェブサイトをクリックするはずである」、と浙江泛亜電子商取引有限会社CEOの呉端平氏は主張している。
呉端平氏は訴訟を起こしたことについて次のように語っている。
当社はすでに数十回にわたって百度に書簡を送付し、著作権にかかわりのある歌曲の関連ディープリンクを解消するよう被告側に求めたが、百度側はこれを無視し、ユーザーにその他の娯楽サイトの音楽作品を無料で提供し続けている。サーチエンジンのサーチはウェブサイト情報に対する検索に限定し、他人のコンテンツをそのまま利用すべきではない。権利者以外はすべて義務者であり、MP3音楽コンテンツにも著作権法保護を受ける権利がある。
「チャイナネット」2007年7月20日