中越国境交渉の中国政府代表団の団長を務める外交部の王毅副部長は30日、ハノイで、北部湾(トンキン湾)における中越境界確定協定と漁業協力協定が発効したことについてインタビューに答えた。記者との一問一答は次のとおり。
――中国側は国境確定の結果をどう評価しているか。
北部湾国境確定協定は、中越の北部湾における領海、排他的経済水域・大陸棚の境界線を確定した。両国の北部湾における総体的な地政学関係のバランスをほぼ保つ、中国側の提案による基本的観点に基づき、両国に帰属する海域の面積はほぼ公平となり、同時に北部湾の資源の合理的な分配も実現した。これは両国が新しい海洋法の秩序に基づいて海上の境界確定を公平に解決した成功例である。また、両国関係における中長期的な懸案を友好的な協議を通して解決する能力と知恵が、両国に備わっていることを明確に示すものだ。先日、中国の全国人民代表大会(全人代)常務委員会とベトナム国会はそれぞれの審議で協定を順調に批准した。境界確定の結果も、両国各界の人民から広範な理解と支持を得られたと言える。
「人民網日本語版」2004年7月2日