石化、紙パルプ、エネルギーなどを含む九大産業基地が広西チワン族自治区北部湾経済区に構築されることが確定した。広西北部湾経済区は中国――アセアン自由貿易区、珠江デルタ経済圏、西南経済圏の接点に位置し、中国西部唯一の沿海、沿国境地区である。この地はすでに中国西南地区における最も利便のよい海運幹線となっており、アセアンとの間の陸路、水路の要衝である。
最近、広西が打ち出した《広西北部湾経済区全面開放開発を加速することに関する若干の意見》には、政府関係部門による九大産業基地建設の加速が提起されている。
石化基地の重点は欽州千万t級精油プロジェクト及び沿海石炭化工プロジェクト、アスファルトプロジェクトなどで、さらに北海石油精製工場の異地能力拡大改造プロジェクト、沿海エチレンプロジェクトの前期業務が推進されている。紙パルプ産業基地の重点は欽州、北海パルププロジェクトで、紙パルプ産業群を形成させる計画である。
エネルギー基地の重点は欽州発電所と防城港発電所で、防城港原子力発電、北海液化天然ガス、北海発電所第二期工事、南寧発電所、沿海石炭配送基地の建設を推進し、バイオマスエネルギー、風力エネルギー、潮汐エネルギーなど再生可能なエネルギープロジェクトの前期業務を行なっている。
鋼鉄とアルミ加工基地の重点は防城港企沙鋼鉄プロジェクト前期工事、造船などの鋼鉄を使用する産業の育成、省庁所在地南寧のアルミ深度化工プロジェクトである。糧食油料食品加工業の重点は防城港、欽州の糧食油料加工と農産物加工プロジェクトである。
海洋産業基地の重点は、海洋漁業、海洋輸送などの海洋産業の発展、海洋鉱産、オイルガスなどの資源探査と開発である。旅行、展示会、金融などの現代サービス産業基地の重点は、海浜ビーチ、海島生態などの特色がある旅行商品の開発、東南アジア旅程ルートの開拓で、中国――アセアン博覧会展示会ブランドを確立して、逐次、現代金融システムを形成させる。
物流産業は南寧を核とした総合交通輸送中枢及び区域的な国際物流基地を建設して、沿海、玉林、祟左に物流園区、加工配送センターを構築し、港湾条件を利用して石炭、鉱石、石油製品などの大口物資配送基地を建設し、各種の現代化物流を発展させ、コンテナ物流の発展に力をいれる。
ハイテク産業基地は産業園区に電子、情報、バイオ製薬などのハイテク産業プロジェクトを導入して産業の集中を実現し、現有のハイテク企業の技術改造加速をサポートする。
「チャイナネット」2007/04/17