国家統計局は先月31日、今年6月のマクロ経済景気指数警戒信号図を発表した。それによると、マクロ経済運営を反映する経済データ10項目のうち、工業生産指数に初めて赤信号がともった。人民日報系の北京紙「京華時報」が伝えた。
国家情報センターの高級エコノミスト・張永軍氏の分析によると、同局の統計システムで使用する工業生産指数は、主に工業付加価値の増加率を反映する指数だ。中国では国民経済に占める工業の割合が大きいため、工業生産指数に過熱傾向がみられるということは、マクロ経済全体が、偏ったスピード成長から過熱傾向へと転換する現象が、さらに目立ってきたということを意味している。
6月の警戒指数は114.7ポイントで、前月より1.40ポイント上昇したが、まだ安定的とされる緑信号ゾーンのセンターライン付近にとどまっている。
同局は同警戒信号図の中で、さまざまな色の信号を用いて経済運営状況を表した。緑信号は安定、水色信号はやや低迷、青信号は低迷、黄信号はやや過熱、赤信号は過熱を示す。
「人民網日本語版」2007年8月1日