浙江省工商管理局は7月31日、流通分野における乳児ミルクについてサンプル検査を行った。検査の結果で、日本東京明冶乳業株式会社が監督製造した原産国オーストラリアの「明治FU高タンパク乳児用粉ミルク」(荷口番号は20061121、規格は1キログラム/缶)の亜鉛含有量は、中国の国家基準に不適合で、不合格商品だと判断されたことが明らかとなった。
現在販売されている同粉ミルクの亜鉛含有量は、100グラムあたり2.8ミリグラム。中国国家基準によると、亜鉛の含有量は3ミリグラムとされているが、同商品の亜鉛含有量はこの基準値に達していないため、不合格商品とされた。また、同商品のパッケージには「ヨード含有量100グラム当たり50マイクログラム」と明示されているが、実測では95マイクログラムと明示されている値に合致していないため、工商局は同商品を不合格商品であると判定した。
浙江省工商管理局は、浙江全省に出荷されている不合格粉ミルクの回収を実施するよう要求した。
「北京週報日本語版」より2007年8月7日