国家品質監督検験検疫総局(品質検査部門)担当者は8日、米国向け中国製輸出製品の圧倒的多数は、品質基準をクリアしており、中国は輸出製品の品質・安全の保障に対する一連の厳しい監督管理体制を整えていると述べた。「中国新聞網」が伝えた。
概計によると、米国向け中国製玩具の2006年輸出量は約30万件、同年CPSC(米国消費者製品安全委員会)からリコールの対象とされた件数は約29件。
同局担当者によると、米国向け中国製玩具の80%以上が、輸入業者による加工ブランドという。よって、大部分の中国玩具メーカーは、輸入業者の設計に基づき生産しており、玩具に問題が発覚した場合、ブランド業者と輸入業者の責任も極めて重い。
中国政府とEUはすでに、「非食品即時警報制度・中国システム」(RAPEX-CHINAシステム)を構築しており、製品上の問題について情報交換を行ない、不合格事例を減らすよう共同措置をとっていくと同担当者は語った。また、米国向け中国製玩具に見られる安全品質問題に対し、消費財安全分野での協議制度を構築し、双方の協力・協調体制をさらに強め、対話、交渉、調査による「事実に基づき真実を求める」態度で解決に臨むことを望んでいるとした。中国側は、米国の玩具専門家や政府担当者が訪中して玩具メーカーと検査実験室を見学し、中国の検査管理監督システムを全面的に理解することを歓迎する。
「人民網日本語版」2007年8月9日