国内外の注目を集める100年の歴史を誇る中国の老舗「王致和」(腐乳で有名)が独OKAI社を訴えた商標登録事件がとうとう開廷した。これは中国の老舗が初めて海外で起こした商標登録訴訟事件となった。王致和集団が商標権侵害および不正競争として独OKAI社を訴えた事件は、北京時間8月8日午後5時にミュンヘン地方裁判所で開廷した。「北京晨報」が伝えた。
法廷審議では双方の激しい主張争いが展開した。主な争点は次の通り。
(1)「王致和」はOKAIが故意に先に登録したと主張したのに対し、OKAIは自らの行為はドイツで合法的な登録に当たると反論した。
(2)「王致和」は、「王致和」商標は著作権を有すると主張、OKAIはそのマークは普通の「中国古代兵士の上半身像」にすぎないと反論。
(3)「王致和」は、OKAIがドイツの不正競争禁止法に違反していると主張、OKAIは自分達の「王致和」商標登録は正当な自己防衛手段だと反論。
王致和集団側の弁護士団は証拠物件を収集する過程で、OKAIが「王致和」ブランドの登録を先に行っただけではなく、以前に「老干媽」(主幹製品:唐辛子味噌)、洽洽(同:瓜類の種)、今麦郎(同:インスタントラーメン)、ヒ県豆辣醤(豆板醤)などその他中国国内の有名食品商標も登録していたことを発見した。王致和集団は今回のような海外での商標登録訴訟の再発を避けるため、世界34国家・地区での商標登録を急ぎ進めている。
※ヒ県豆辣醤のヒは「卑」におおざと
「人民網日本語版」2007年8月13日